今年は新型コロナウイルスの影響でお客様はいらっしゃるのか?営業できるのか?自粛した方がいいのか?と心配していましたが、千早店は休むこともなく営業を続けられました。ご来店頂いているお客様やスタッフのおかげでメトロ書店千早店15年目を無事迎えることが出来そうです。皆様ありがとうございます。
10月から年末にかけて、毎年恒例の「手帳」「カレンダー」「年賀状」「年賀状素材集」「家計簿」「高島暦」「おせち料理・ごちそう」など来年にむけた実用的な本がよく聞かれますが、今回は年末にぜひ読んで欲しい本をご紹介します。
1冊目「日没」著:桐野夏生 刊:岩波書店 1800円+税
ある小説家へ届いた「文化文芸倫理向上委員会」からの召喚状。断崖に聳える収容施設で主人公は「社会に適応した小説」を書くように強要される。終わりの見えない「監禁」と「更生」は恐ろしく感じます。「表現の不自由な世界」を描く戦慄の物語です。
2冊目『その裁きは死』著:アンソニー・ホロヴィッツ 訳:山田蘭 刊:東京創元社 1100円+税
「このミステリーがすごい」で1位を獲得した「カササギ殺人事件」の著者。「メインテーマは殺人」の元刑事のホーソーンとホロヴィッツの犯人捜しミステリー第2弾!残された謎の数字「182」とは?被害者が残した言葉の謎、ホロヴィッツは奇妙な捜査に再び巻き込まれ…今年の「このミス」「文春ミステリー」でも高順位間違いなしの作品です。
3冊目『明日から使える死亡フラグ図鑑』
著:茶んた 刊:宝島社 1000円+税
読んで思わずニヤッとしてしまう図鑑!映画などで「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」や「助けてくれ!金ならあるぞ」とか、重要そうな話を「会って話す」などというセリフを聞くと、
”あ、こいつ死ぬのかな?“と思ってしまう、そんな言葉を集めたTwitterで人気の「死に方あるある」マンガの書籍化です。
また、今回ご紹介した本以外にも、自宅時間が増えたせいか新刊以外の、店員としては懐かしい本、例えば「チーズはどこへ消えた」など10年以上前の書籍をお買い上げのお客様が多くいらっしゃいます。しかし当店に限らず、ロングセラーや(個人的)思い入れのある本は棚の都合上1冊しか在庫していないことが多いですので、当店や他の書店さんの「棚」に入った商品を“じっくり”ご覧になられて違いを楽しんで見られてはいかがでしょうか?
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