ステンドグラス

2021.10.5 第330号
長崎くんち

メトロ書店副会長 川崎紀子

 長崎の秋のおとづれは、10月7、8、9日に行われる恒例の「長崎くんち」だ。終戦の年にも、長崎大水害の後にも「くんち」は行われてきた。それがコロナの影響で昨年に続き今年も開催が中止になってしまった。

「龍踊り」や「川船」「オランダ船」「コッコデショ」「鯨の汐吹」など、各町内で持ち回りの独特な出し物があり、7年に一度巡ってくる。

龍踊りや船の囃子は子供たちが担っており、出演できる子供たちは小学生までと決まっていて中学生以上は出演できない。

 町内の子供達はくんちに出られるのを楽しみにしている。だから昨年六年生だった子供たち、今年六年生になった子供たちは出演のチャンスが無くなってしまった。次に出られるのは大人になってからだ。

  私の知人は小さい頃から出たかったのにチャンスがなく、大人になってからも、進学や国家試験、はたまた医院の開業などで七年ごとの出演を逃してきた。しかし初志貫徹で50半ばをすぎて、やっと担ぎ手として「くんち」に参加した。

 担ぎ手の中でも最高齢者だった彼は少年のように溌剌としていて、満面の笑みでカメラに収まってくれた。

 来年こそは待ちに待った「長崎くんち」が、開催されることを祈っている。